錯綜する登場人物達の葛藤

真実を求めるため

小公女を題材としているため、奏光のストレインも今後はそういう内容に即していくのかと思ったが、1話の展開から推測してもさすがにそんなことはないだろうなぁと思った。小公女、もしくは日本で映像化されたアニメ作品でもいいが、境遇が一変してもその後はめげずに生きている健気過ぎるセーラの姿が表現されています。その後、物語が終盤になる頃には実は貧乏になったのは間違いで、しかも多額の資産も見つかったために、セーラはその境遇を取り戻して1人インドへ父が残してくれた遺産を受け取りに行くために旅路に付くというものとなっている。

悲劇から始まり、最終的にハッピーエンドとなる物語となっていますが、奏光のストレインの場合だと結末的な物を考えれば決してハッピーというものではありません。それこそ物語が進行する事に描かれるのは、壮絶な戦闘とそれによって戦死していく姿がことごとく表現されています。

そうした中、全てを失ったセーラは立ち上がりそれまでの自身を全て捨てて真実を探すことを決意する。経歴と名前を詐称して、『セーラ・クルス』として生まれ変わってバジオン総合戦術学校機動歩兵科へ編入し、ユニオンの主力戦闘機でもある『ギャンビー』に搭乗した。リーズナーだった彼女は、自身の半身でもあるミミックを失ってしまったためにストレインに乗ることが出来ないため、道はそれしかなかったのです。また自身の目的である、裏切った兄に真実を確かめるために生き続けるという信念を持っていたため、彼女うは必然と孤立していってしまいます。

その孤立の中、同じギャンビー乗りである少女たちからは陰湿ないじめを受けることとなるが、逆に彼女に示す人たちも出てくる。それはかつて自身もリーズナーとして所属していた空間機甲科の生徒であり、その中でもトップクラスの成績を収めていた『ロッティー・ゲラー』から興味を持たれることになります。

お気に入りの作品

兄の襲来、セーラの再起

編入したセーラはバジオン総合戦術学校が実施した宇宙戦闘をシミュレーションした演習訓練に参加、演習艦リベルタッドへと乗船する。そこで過酷な訓練をこなしていくが、セーラの境遇はますます悪くなっていく。自分の目的のためとして壁を作っていじめを受けていたセーラだが、ある日自身の大事な持ち物であるペンダントが無くなっていることに気づく。それは兄ラルフがくれたものでもある、セーラにとってお守り同然の大切な品だった。探すためにリベルタッドの下層区画にまで探しに来たが、見つけることは出来なかった。何もかもを失った喪失感を思い出し、途方に暮れるセーラだったがそこにあった古ぼけた人形を見つける。そこには『エミリィ』と表記され、人形をベースとした持ち主のいない他人のミミックだった。

パートナーを失った苦しみが似ている、そう感じたセーラはエミリィに強い共有感が生まれて彼女との時間を大切に過ごす事となる。そうした日々の中でセーラのいじめは苛烈になっていく、そうした中で待ちに待った亜光速空間におけるギャンビー乗りの演習が実施されたが、いじめを行っていた主犯格である『イザベラ』率いる集団により、セーラの機体は動けず参加できなかった。しかしそれが功を奏したといってもいい、またバジオン総合戦術学校としてもただの演習艦が敵との戦闘に巻き込まれるなど予想もしておらず、その時は舞い降りる。

館内に響く警報、敵の襲来を告げるものでした。その相手はユニオンを裏切ったラルフ・ウィーレックその人だった。またディーグの無人兵器であるトゥモールによる襲撃もあって、演習中の学生たちは慣れない戦闘の中で、多くの訓練生たちが戦死を遂げてしまう。館内にも彼我戦力差が歴然としていたため、全滅を免れないという状況に追い込まれる。そうした中、1人出撃の出来ないセーラは兄が側にいるのに何も出来ない自分を責める。その時、彼女の中で1つの選択肢が生まれる、それはエミリィを使ってのストレインで出撃することだ。だがミミックは同一個体の人間から1つしか生まれないため、乗れるはずがない。

エミリィがいる倉庫区画へと赴くと、そこには違法改造されたストレインがあったため無理なことを承知の上で登場させてもらい、ダメ元で動かそうとするのだった。その時奇跡が舞い降りた、セーラの問いかけに答えるようにストレインは起動し、再び彼女にリーズナーとしての誇りと有志を与える。一度は絶望に明け暮れたセーラが手に入れた力、それは物語そのものを揺るがすある真実へとつなぐものでもあったのです。

ロッティたちの思い

空間機甲科に所属しているロッティを始めとした生徒たちもラルフ・ウィーレックの襲撃による戦闘に参加するも、大半の生徒が戦死する。しかしロッティは女王と称されるだけの実力を発揮してラルフと互角の戦闘を繰り広げる。その時、突如として現れた未知の機体であるストレインに邪魔されるも、登場しているのがセーラだと知るとその事実に驚愕する。

その後セーラの活躍と空間機甲科の生徒たちによる援護によってラルフの襲撃を何とか防ぎきったことで、リベルタッドは難を逃れる事に成功した。そしてロッティを始めとした生き残った空間機甲科の生徒たちは真相を確かめるため、セーラの元へ詰め寄る。未知のストレインに登場していたのがセーラだと知ると、なぜリーズナーであることを隠していたのかと責める。しかし責めたところで死んだ人間は帰らない、その事実を確認するようにセーラがのちに自分たちの中に加わる事を承知するのだった。

この時点で、ロッティ達の大半がセーラの実力を認めるようになり、同時にかけがえのない仲間としてみなしていく。

今、あの作品が熱い!

取り戻した仲間、真実を繋ぐ鍵

リーズナーとして再び未知を歩き出すことになったセーラでしたが、他人のミミックと同期した時点でリベルタッドの上層部から監視されることになってしまう。しかしセーラ自身も力とかけがえのないパートナーを獲得し、兄へと到達するために必要な力を手に入れたことで、新たな道を歩き出すのだった。ただこうした日々も長くは続かない、最終的に彼女を待ち構えているのは兄が興した行動の本心、そして自身が手に入れた新たなミミックであるエミリィに隠された真実へと無意識に近づくこととなる。

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